多様な人が集まる職場で、それぞれが働きやすい場、 安心して仕事を楽しめる場を創るために、ともに働く人たちが対話を重ねる。
長野県内でそんな対話を大切にしているスターバックスコーヒーイオンモール佐久平店を訪ねました。
心を通わせるミュニケーションを(清水祐希乃さん)

スターバックスでは全従業員を「パートナー」と呼び、多様なパートナーがともに新しい価値を生み出すことに挑戦するマインドを大切にしています。
イオンモール佐久平店で生き生きと働く清水さんには聴覚障がいがあります。(※現在は他店舗に異動)同店のパートナーである宮本さんに手話でサポートしていただきながら、お話を伺いました。
安心をベースに自分らしく挑戦
私は小さい頃からサービス業で働くのが夢でしたが、聴覚障がいがあり、コミュニケーションを取るのが難しいこともあって、高校生のとき就職に悩んでいました。
すると、進路指導の先生から「スターバックスはどう?」と提案があったんです。
スターバックスの東京の店舗※1で聴覚障がいのある人が手話を使って働いている姿をテレビで見て、「私も挑戦したい!」と思いました。
就職時は、職場には聞こえる人ばかりで自分だけ違う。
すぐに仲良くなるのは難しいかも ・・・ と悩むこともありました。
でも、私にできる仕事もあるから頑張ろう、みんなと一緒に仕事がしたい、という思いが日に日に増していきました。
私は物の補充や清掃、ドリンクを作るパートナーのサポートなど、環境を整える仕事を担当しています。
時に自分でドリンクを作ることもありますが、注文内容はシールで出力され、作り方はレシピで確認できます。そういった視覚情報はとても助かります。
パートナーとはいろんな方法でコミュニケーションを取っています。
私は読唇術※2を学んできたのでマスクを外してゆっくり話したり、筆談したり。手話も浸透してきています。
困ったときには相談しやすく、安心して仕事ができています。
聞こえないお客さまも安心して過ごせる店になるよう、私だからできることもこれから考えていきたいです。

入社して5年。
ほとんどの仕事を覚えた が、「レジにもっと入れるように挑戦したい」と目標 をもっている。

積極的にパートナーとコミュニケーションを取る。


年始には、来店客向けの掲示板「コミュニティーボード」で新年のあいさつを手話で紹介。店内にも手話が学べるカードが 客席周りに掲示してあり、パートナーたちの自発的なアイディア で、気軽に手話に親しめる工夫がちりばめられている。

手話で談笑する清水さ んと宮本さん。表情から信頼関係が伺える。
私たちならではのコミュニケーションを育んで(宮本 優さん)

私は前の職場でたまたま手話を学びましたが、清水さんの入社当時、パートナーたちは手話や聴覚障がいのある人にあまり馴染みがなく、どうコミュニケーションを取ったらいい?とそれぞれに考え、対話を重ねてきました。
清水さんと手話の動画を録ってみんなと共有したこともありますし、自主的に手話を学んでいるパートナーもいます。
一人ひとり違うけれど、このエプロンを付けたら同じパートナー。
日頃からそれぞれの考えにしっかり耳と心を傾け、納得いくまで話し合うことを大切にしています。
困ったら立場関係なく助けを求めるし、誰かが「これやりたい」と言ったら、「じゃあ、やってみよう!」と一緒に考え、動く。
そんなフラットなコミュニケーションを、日々大切に育んでいます。
※1 2020年にオープンした『スターバックスコーヒーnonowa 国立店』。聴覚に障がいのあるパートナーと聴者のパートナーがともに、主なコミュニケーション手段を手話として使用して運営している。
※2 話し手の口の形や動きを読み取って、言葉を理解する方法。1
店舗情報
スターバックス コーヒー イオンモール佐久平店
『スターバックス ストーリーズ ジャパン』では、コーヒーやスターバッ クスに関わる人々の情熱、地域とつながる活動などを紹介しています。
URL:https://stories.starbucks.co.jp/
住所:〒 385 – 0029 長野県佐久市佐久平駅南 11-10 イオンモール佐久平
TEL:0267 66 3449