2023 年度の対話アートは、昨年度も行った短期間の街中展示に加え、クラウドファンディングによる支援協力もい ただき、5 か月に渡る企画展示を行いました(会場:マツモト アートセンター)。あらゆる違いをもつ人が対話を通してつなが り、そこから生まれる表現を交差・変化させ続けた企画展「ジャンクション」。その 4 つのプログラムとキュレーターの紹介です。
『おしゃべりなオアシス―西駒郷の作家達―』展
(2023.10.1-11.30)
『ジャンクション』開催に向けて、マツモトアート センター 1 階に新しいアートスペースが誕生し、 そこでの第 1 弾の企画展となりました。真新しい スペースに不思議なオアシスが出現。そこにある のは湧き水ではなく、知的障がいがある作家たち の作品でした。多種多様な作品たちはおしゃべり 好きで、鑑賞者に語りかけてくるかのよう。そして、 観る人に楽しさや安らぎを与えてくれました。
長野県駒ヶ根市に『西駒郷』という障がいのある人たち の支援施設があります。
僕は利用者さんのアート活動を 支援しており、今回の展示ではそこで生まれた作品たち を紹介しました。彼らの作品は驚くほど自由で、ひょいっ と常識を超えていってしまいます。彼らの豊かな “ 人間 らしさ“にふれ、みずみずしい”声“に 耳を傾けていただきたいと願い、企画した展示です。
対話アート NAGANOWEEK2023 キュレーター
小川泰生(美術作家・長野県西駒郷支援員)
インタビュー:中野