2023 年度の対話アートは、昨年度も行った短期間の街中展示に加え、クラウドファンディングによる支援協力もい ただき、5 か月に渡る企画展示を行いました(会場:マツモト アートセンター)。あらゆる違いをもつ人が対話を通してつなが り、そこから生まれる表現を交差・変化させ続けた企画展「ジャンクション」。その 4 つのプログラムとキュレーターの紹介です。
『ことばにならない声や、カタチや、』―障がい福祉施設グループ展―
(2023.12.3-12.24)
松本・諏訪地域の福祉事業所が参加し、障がいの ある人たちの表現を紹介。一本の線、色づかい、 何気ない行為の中に作者のありのままの姿が表れ、 観る人は作品の中でその人と出会う――そんな感 覚が味わえる展示になりました。開催中に行った『ふくしマルシェ・ギャラリートーク』では、参加 事業所によるグッズなどの販売や、支援スタッフ による作品のエピソードトークが行われ、人と人 のつながりが広がる場となりました。
障がいのある人、特に言葉 で話すのが難しい人の表現
障がいのある人、特に言葉 で話すのが難しい人の表現から、「何か言いたいんだ なあ」と感じることがあり ます。「どんな気分なのかな?」と想像すると、その 瞬間、通じ合えたような気 がする。そんな体験ができる展示にと思い、このタイトルにしました。福祉事業所やそこで活動する人たちのこと を紹介する機会にもなれば、という願いもあったので、ここで人が交わり、アートを通じて会話が生まれる様子を見てうれしく思いました。
対話アート NAGANOWEEK2023 キュレーター
鈴木真知子さん(アトリエももも共同代表)
インタビュー:中野