【レポート:対話アート2022】新しい美術のおもしろさに出合う経験に(蛭田 香菜子さん)

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初めての展覧会創り

今回アート展に参加した5名の学生たちは、学内の作品展示や当校を対外向けにPRする展示の経験はあるのですが、関わったことのない方の作品を展示して展覧会を創るという経験は初めてでした。

接したことのない作品の展示に学生たちがどこまで興味をもてるか、少し心配もありました。

でも、キュレーターの小川さんが持ってきてくださった作品を目にした途端に学生たちそれぞれにその魅力に引き込まれ、授業を通して作者の創作風景を見せていただき、その方がどんな方なのかを教えてもらって、作品を身近に感じながら楽しみ方を知っていった姿がありました。

学生たちは障がいのある人だからということではなく、「作品を通して繋がる」感覚で、作品のおもしろさやすごさ、自由な表現への憧れを感じていたと思います。

美術が好きな学生たちですが、学校の美術制作では順位が付けられたり、デッサンが並べられたりと、自信をなくしてしまう場面もあると思うんです。

それでも頑張ることで自信をつけていったりもするんですが、今回こういう展覧会創りに関わることができて、また違った美術のおもしろさを発見したのではないでしょうか。

小川さんやNANAiROのスタッフさんが、学生たちが興味をもって楽しく参加できるようセッティングを工夫してくださったおかげで実現できてとてもありがたかったです。

この経験を日常に生かして

アート展やナナイロ会議にも参加して、今回のイベントのテーマである“多様性を認めあい共生できる場をデザインする”とはどういうことか、学生たちなりにそれぞれ向き合い考えました。

そのことを、今後、クラスづくりや学校づくりの場面、自分の生活にも生かしていってほしいと思います。

エクセラン高等学校美術科教諭
蛭田香菜子さん(美術作家)

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