まさか私が育児ノイローゼ!?密室育児の闇

まさか私が育児ノイローゼ!?密室育児の闇

私は元々子供が好きでした。

友人の子供の面倒をみたり、姪っ子の保育園のお迎えや週末に公園に遊びに連れて行く等、子供と関わることは楽しくやっていました。
だから自分に子供が出来た時、もちろん不安もありましたが「元々子供好きなんだから、他のお母さんよりもきっと愉快なお母さんになれるはず!毎日ハッピーに子育てしよう!」なんて思ってたのですが…

そんな私が育児ノイローゼに陥るだなんて、思ってもいませんでした。

育児ノイローゼとは

育児ノイローゼの主な症状は
・感情のコントロールができない
・無気力になる
・我が子が可愛いと思えなくなる
・マイナス思考になる
・訳もなく涙が出る

等、育児によるストレスによって起こる症状のことを指します。
産後、ホルモンバランスが崩れて孤独を感じやすくなっている体に、24時間365日毎日毎分毎秒戦いの育児は、子供好きの私にも想像以上の辛さでした。
しかし親が辛いからといって、子供が泣き止む訳でも癇癪が収まるわけでもありません。
乳幼児の時は言葉も通じないし、3歳以降も余裕がなくなると怒ってばかりの日々……。
近年増えている核家族、ワンオペ育児による孤独な育児はじわじわと心を蝕み、重症化すると鬱になったり、虐待に繋がる可能性もあり、決して軽視してはいけない問題です。

子供好きな私でも3度陥った

初めて「私、育児ノイローゼかも」と思ったのは、長男が2歳のイヤイヤ期真っ盛りの頃でした。
夫の転勤で初めて地元を離れ、頼れる人も友達も一人もおらず、夫もほぼ休み無しで深夜までの仕事だったので、毎日イヤイヤとギャン泣きする息子と毎日どう過ごそうかと頭を悩ませていました。
何をするにもイヤ、どこに連れていくにもイヤ、褒めてもイヤ、怒ってもイヤ、何をしてもイヤ。

毎晩「朝起きたらまた育児が始まる。朝から夜までまたイヤイヤ言われて大暴れされる。朝が来るのが辛い。」と考えて眠れなくなり、そして寝不足だとちょっとしたことでイライラしてしまい、とても悪循環な日々を送っていました。

2度目の育児ノイローゼは2人目出産後、実家に里帰りしている時でした。
母が家にいる時は大丈夫だったのですが、母が仕事に出ている日中は私と子供たちだけ。その時は感情のコントロールが全くききませんでした。
長男は生まれた次男をすごく可愛がっていましたが、それでも心は複雑だったのだと思います。

しかし産後の私にはそんな息子の心を受け止めれる余裕は全くなくて、今思えば怒ってばかりだったり、ひどいことを言ってしまったり、本当に可哀想なことをしたと思います。

3度目は長男が年少さんの時の冬休み。
長男はですね、それはそれはもう超超超ママっ子なんですよ。
何をするにも「ママ一緒にやろ!」「ママも!」「ママ見て!」「ママやって!」なのですが、それに大して私は全部構ってやれない。
そんな日々が続いてお互いに大爆発。
長男はキレやすくやり、私も怒りのリミッターが緩くなってしまい、息子との喧嘩が耐えませんでした。
喧嘩が耐えないからといって、まだまだ赤ちゃんの次男のお世話も、日々の家事も全てこなさなければなりません。

ボーッとすることが多くなったり、突然涙が出ることが多くなりました。

「子供にとって私は悪影響でしかない…… 」

どのパターンにも共通した原因は密室育児でした。
とにかく丸一日、一人の時間もほとんど取れず、夫以外の大人と会話もすることがなく、時間に追われながらひたすら子供と向き合う日々。
ストレスを発散する場所もなく、イライラがどんどんと溜まり、大人気ないことに子供に八つ当たりしてしまうこともありました。
いつしか「自分は害だ」と思ってしまうようになり、育児に対しても、自分という人間にも自信がなくなっていくようになってしまいました。

まずは距離を取ること

私が思うに、育児ノイローゼは自分一人の力ではどうにもできません。
第三者の協力が必要となってきます。
配偶者が難しければ、実家、義実家、一時保育、ファミリーサポート、ベビーシッター等を利用し、とにかく一旦お子さんとの距離を取った方が良いです。
もちろん金銭的なこともあるのでなかなか難しいという方もいるかもしれませんが、私の場合は支援センターに通い、子供と二人きりにならない状況を作るようにしていました。
他人の力を借りることや、親なのに情けないだなんて思う必要は一切ありません。
まずは今の状況をどうにかすることが何よりも最優先すべきだと思います。

私はその後、日常生活の中でもできる「自分だけの時間」を意識して作るようにしました。
子供がテレビを見ているあいだにSNSをゆっくり眺めたり、子供が寝たあと好きなアイドルのDVDを興奮しながら見たり、子供に隠れてこっそりおやつを食べてみたり…(笑)
元々絵が好きだったのもあり、イラストや漫画を描くようになったのも育児ノイローゼになったことがきっかけです。
これを実行する上で私が大事だと思ったのは「この時間を過ごす時だけは、母であること、そして妻であることを忘れる」ことです。
自分自身を大切にすること、労ることが育児ノイローゼの回避に繋がります。

今まさに、育児ノイローゼで苦しんでいる方、たくさん自分を甘やかしてください。
それだけ悩んでるってことは、お子さんときちんと向き合っている証拠です。素晴らしいじゃないですか。

多くのお父さん、お母さん、お子さん達が笑顔で楽しく過ごせる日々を祈ってます。

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