FABB WOMEN#07:滝澤美由紀さん「大切にしたいことを諦めない働き方」

FABB WOMEN#07:滝澤美由紀さん「大切にしたいことを諦めない働き方」

セラピストとして、上田市で自宅サロンを経営している滝澤美由紀さん。
高校生、中学生、小学生の3人のお子さんを育てながら、市内外で広くて活躍している滝澤さんに、その秘訣とお仕事に対する思いをお伺いしました。

自分の体験から自宅サロンのオープンを実現

滝澤さんがサロンを開いたのは2009年。
それまではフルタイムで病院勤務をしており、育児と仕事のバランスについて悩んでいたと言います。

産後10週からの仕事復帰。
自分の身体はもちろん、子どもたちが母親の愛情を一番欲しいであろうときに離れなければならない葛藤。
復帰した職場でも、同じように幼子を預けて仕事をし、育児と仕事に疲れきっている同僚たち。 患者さんよりスタッフのほうがぐったりしている現場をみて、「彼女たちを応援する側になりたい。自宅で仕事ができ、子ども達の帰りを迎えられる母親でいたい。」と思うようになりました。

葛藤を抱えながら続けていた仕事に転機が訪れたのは、第3子出産後でした。

「先輩保健師から紹介を受けてアロマエステを体験したところ、 今まで経験したことの無いスッキリ感を感じました。自宅で取り入れ頑張っている皆さんの応援をと考えていたものが実現できる。この出会いがきっかけです。」

「頑張るだけじゃダメ」を痛感

  出会いからオープンまではあっという間だったと言います。

「お客様のニーズに応えたい。せっかく始めたのだから精一杯やりたい。」子ども達も小さいなか自分のことは後回しになり、その思いだけで夜間や休日まで施術の日々を送っていた美由紀さんの身体に異変が起きます。 冷え症やストレス性の円形脱毛です。

「施術者として、母として、これじゃダメだ。と思いました。そうはいっても受診をする暇もなく薬に頼らない方法を探したのが、2つ目の転機です。自然治癒力を高める方法を探していたところ、 Gravity Line Aligment(通称GLA)という施術に出会ったんです。」

 現在サロンの人気メニューにもなっているGLAは、重力を味方につけて心身の調律をする関節調整とエネルギーワークを融合したメソッドです。

「私自身も辛かった過去、そして救われた経験があるから、自分の声にもっと耳をかたむける時間を実感してもらえたらと思っています。それまで緊張しすぎていた身体が心身共に軽くなったり、関節可動域が広がり動きが良くなったり、お客さまがパッと笑顔になってくださる瞬間が何より嬉しいです。」と美由紀さんは笑います。

生活の中心は家族、コミュニケーションがポイントに

サロンの予約がある日は、家族を送り出してから家の掃除と落ちついた空間作り。
予約のお客様の施術やアロマ講座など、お客様のニーズに可能な限りお応えできるよう、試行錯誤は欠かせません。

「お客様を気持ちよく迎えるためにも、自分と家族を大切にすることは忘れません。アロマケアを生活に取り入れ、心と体のウォーミングアップをするようにしています。子どもたちの行事にも積極的に参加します。成長を見届けられるのは今だけ、親子で話す時間も大切にできるようになりました。」

サロンに予約のある日は、子どもの行事や習い事の送迎など夫に協力してもらうこともあるという美由紀さん。
感謝はきちんと言葉にして伝えることも、気持ちよく仕事に打ち込める秘訣だそうです。

ワクワクすることを諦めないで

 子育て世代のママ達、日々たくさんの役割をこなし活躍している女性達。我慢・忍耐・根性、ついつい自分が後回しになり、自分も家族も厳しい場面がくり返されることに慣れっこになり。

「辛くてもやらなくちゃ、を変えようともがいていた気がします。楽しい嬉しいを基準に選択すること、自分の声にしっかりと耳をかたむけること、その大切さに、私は10年かかって気づきました。」

生活や子育てを簡単に便利にするグッズがありふれている今。
女性が活躍していくためにも、上手く使うことは悪いことではありません。 しかし弊害もある、と美由紀さんは言います。

「本来自分の体に備わっている元に戻る力を発揮させるだけで、健康で美しい心と体作りができること、サロンを通じて伝えていきたいと考えています。家庭や職場、地域で幸せの循環ができたら良いなあという思いは、当初から変わりません。嬉しい関わりが増えますよう、これからも楽しんで行こうと思います。」

柔らかい笑顔が魅力的な美由紀さん。
家族や周囲のために、自分を大切にできる女性が増えたらいいなと語ってくださいました。

 

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